介護のイライラや介護うつ・心をうまくマネジメントして克服する方法

介護のイライラや介護うつは、心をマネジメントして克服しましょう。介護をすることにより、精神的にも肉体的にも、そして時間的にもプレッシャーを感じ、イライラしたり、うつになってしまったりする方は多く、実際に介護を受けている方に暴力を振るってしまうケースが増えています。

介護のイライラと介護うつ

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超高齢化社会となった日本。介護は現在から未来へと続いていく、すべての日本人の問題です。介護職に就いている人、ご家庭で家族を介護している人にとって、介護は決して「やりがい」だけを見いだせる時間ではありません。一生懸命介護しているのに、その思いが介護を受けている人には伝わらず、怒られてしまうこともあります。このように理不尽だと感じることが少なくないのも介護の現場です。イライラが募り感情をうまくコントロールすることができなくなり、介護に疲弊して「うつ」になってしまう介護者の方もいらっしゃいます。このような介護のイライラや介護うつは、心をうまくマネジメントして克服しましょう。残念ながら、介護の現場で理不尽を感じることは避けられません。ならば、イライラやうつ状態をコントロールする術を身につけて、気持ちよく働きましょう。介護の現場には、ストレスと共に多くの「やりがい」があります。安全に、そして高齢者に寄り添った介護を行うために、イライラやうつを克服するためのマネジメントの方法をご紹介します。

介護のイライラにつながる要素

介護の現場では、さまざまなイライラにつながる要素があります。イライラを虐待などの悲しい結果にしないように、イライラを引き起こす要素を把握しましょう。

・理解不足
介護を行う場合、本来なら、介護を受ける人の持つ障害や病気のことを理解しなければ行けません。障害を持つ方には「できること、できないこと」「わかること、わからないこと」があります。これらは障害を持つ方がどうすることもできないことなのです。ただ、認知症の方の場合は「少し前にはできていたことが今日はできない」など、判断が難しい場合があります。認知症の場合は、症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、だんだんと認知力の低下が進んでいきます。このようなケースでは、認知症への理解が浅い介護者の場合、感情的になってしまうこともあります。
・がっかりからイライラへ
「できること、できないこと」「わかること、わからないこと」を理解することは介護を行うものにとって大切なことですが、特に家族の場合に起こりやすいのが、「なんでこんなことになってしまったのだろう」という落胆から来るイライラです。
・被害妄想
高齢で、さらに病気や障害を持つ方は、なかなか言うことを聞いてくれないこともあります。これは仕方のないことなのですが、あまりにもこのような行動が続くと、被害妄想的に「困らせるためにわざとやっているのでは?」など、疑いの感情がわき上がってくることがあります。そのためイライラを感じ、ひどい場合は虐待などの行動に走ってしまうのです。

介護のイライラは、アンガーマネジメントで克服

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アンガーマネジメントは、「アンガー=怒り」をコントロールするための心理トレーニングです。怒りは誰もが感じる「感情」ですが、これは同時に、心の底にある「恐れ」などに対する守りの感情でもあるのです。人間は時々、怒りの感情をあらわにします。ほかの誰かに感情をぶつけられて困惑することもあります。「怒り」自体は人間が持つ正常な感情ですが、この怒りが「後悔」や「自責の念」のような形で長い時間心や体に影響してしまうことは、心身の状態を低下させることにもつながります。介護の現場においては、イライラなどのストレスから、高齢者に暴力を振るう、心理的に虐待する、などの事象も発生しています。家庭における高齢者の虐待件数も増加しています。介護をする者にとって、これらは自分の身にも起こりうることです。
しかし、このような心身状態の低下による怒りは、アンガーマネジメントにより改善することが可能です。

・怒りを発散するために
怒りを原因とする攻撃的な衝動は長続きするものではありません。しかし、暴力などで反射的に反応してしまうと、人間社会では大きな問題になります。怒りを感じたときは、その感情を冷静に処理するために、6秒の間やり過ごすよう努力しましょう。これは日本アンガーマネジメント協会が推奨するテクニックでもあります。怒りに対して間をとる。どうしてもその時間で怒りを抑えられない場合は、自分なりの方法でリラックスするといいでしょう。

介護うつ

介護うつは、介護の現場において、特に家庭内で家族を在宅介護している場合に起こりやすい、うつ症状のことです。介護の現場では、肉体的にも精神的にもハードなことがあります。そして、その介護者が感じる肉体的、精神的なストレスが蓄積することでうつ病を発症するというわけです。ここからは介護うつの症状や、介護うつをうまくマネジメントする方法をご紹介していきます。

・介護うつの原因

介護うつの主な原因は、やはり精神的なストレスです。特に、在宅で介護を行う方にとっては、慣れない介護、そして予想外の反応などにやるせなさを感じることはよくあります。いくら一生懸命介護をしても、症状に改善が見られないどころか、怒りの声を浴びせられることもあり、介護者の心は折れる一方です。
また、経済的な負担がうつ症状の原因になることもあります。いくら介護保険によるサービスが受けられるとは言っても、介護にはそれ相応のお金がかかります。お金がなければ、介護関連のさまざまなサービスの利用も限定されます。介護のために仕事を離れるケースもあり、心に余計な不安を感じてしまい、介護うつになってしまいます。
介護による孤独がうつ症状の原因になることもあります。家族の一人だけが介護に当たる状況では、「なんで私だけ…」という気持ちになってしまうことも理解できます。このような一人への負担集中は、介護者に孤独を感じさせ、介護うつへとつながります。
そのほか、介護の頑張りすぎにより、反動が出てしまったり、介助の肉体的な疲労により介護うつになってしまうこともあります。

・介護うつのシグナル

介護に当たっている家族や友人が、以下のような状態になっている場合は、介護うつを疑いましょう。

睡眠不足
人はストレスにより睡眠障害に陥ることがあります。「夜中に何度も目を覚ます」「朝、異常に早く目が覚める」といった傾向がある場合は、介護うつを疑った方がいいでしょう。
食欲不振
うつになると食欲がなくなります。「食事が進まない」「大好物でもおいしく食べられない」といった症状は、介護うつのシグナルの可能性があります。
不安や憂鬱
「何か原因不明の不安を感じる」「イライラする」「消極的になる」などの精神的な不安定さは、ひじょうに心配な介護うつの症状です。物音に過敏になったり、反対に物事に無関心になったりすることがあります。
以上は、介護うつを疑うべき症状のほんの一部です。多くの場合、介護うつに陥ってしまう方は、責任感が強く、何事にも真面目な性格の持ち主です。ストレスを一人で抱え込みやすいタイプですので、これらの症状が長期にわたり持続する場合は、速やかに医師に相談しましょう。